【書評38 イタリア】日本の新卒一括採用主義最大の効用は、18~22歳で親から独立できるところ!

三面記事で読むイタリア  おススメ度☆☆☆☆☆

ゴシップ本ですね。
新聞や週刊誌で取り上げられるような話題を日本語で紹介しています。

オモシロかったです!
著者である内田さんは、最後のあとがきでこう述べています。

293ページ
日本に浸透しているイタリアのイメージは、なぜか否定的なものが多い。しかし暮らして見るイタリアには、日本には伝わってこない、底知れないエネルギーがみなぎっている。それは、国民が一丸となって突進していくパワーではなく、全員が好き勝手な方向へ飛び出そうとするパワーであるように思う。

フランスもそうなんですよね。一人一人が好き勝手な方向へボワ~っと猪突猛進していく。
それでなぜかうまく社会は回るんです。

日本は集団全体の意図や目的を把握して、一人一人がその意図目的の為に頑張るって国ですもんね。

1:日本の新卒一括採用主義最大の効用は、18~22歳で親から独立できるところ

日本の新卒主義ってめちゃめちゃ批判されるじゃないですか。
じっさいわたしも嫌いです。辞めた方がよくね?って。

でもこの仕組みによって、若い人は

「学校出たら4月1日から働きゃなきゃ」
「自分で自立しなきゃ」

って思う点なんですよね。実際、就職とともに実家から出るかたも多いです。
これが、フランスとかだと、正雇用でないとかインターンシップ中とか、学生まだやってます。って理由で独立できないんですよね。

内田さんによるとイタリアもフランスと似た状況のようです。

103ページ
イタリアでは、30歳を過ぎてもまだ大学に在学していたり、大学を卒業しても定職にはつかずに親の世話になり続けている子供たちは多い。
108ページ
成人となった子供がいつまでも親元を離れないという現象は、イタリアだけでなくヨーロッパ全体に見られる近年の傾向である。

日本の「働け。サラリーマンになったら一人前だ」っていうプレッシャーは異常ですが、こういった功罪があるんですよね。
現に日本の若者の仕事に対する責任感と真面目さはピカ一です。

2:結婚前に同性だけでパーティーするあの風習はなんなんだろう

119ページ
たいていのイタリアの男性は、結婚直前に男仲間だけで集まって、酔いつぶれるまで飲み食いし羽目を外す大騒ぎをして、独身に別れを告げる。

これアメリカ、カナダ、フランスにもあるんですが、みんな結婚前に男だけ(女性だけ)で集まってパーティーすんですよね。

なんなんだろう。
日本にはない習慣風土なのでびっくりです。

3:イタリアも日本と同じで世界中でパクラれて、偏ったイメージを持たれてる

184ページからの世界中で作られるイタリア紛い商品

の章にて、世界中でイタリアのイメージを利用したニセ商品の問題が出てきています。

これ中華系・ヴェトナム系移民による寿司レストランやエセ物産店がフランスにたくさんあるのと同じですよね。

190ページ
レッジャーノ・パルメザンチーズ組合幹部のレオ・ベルトッツィは、
東京の店頭に、イタリア国旗付きのパッケージに入った、マレーシア産のパスタやシンガポール産のピッツァが並んでいるのを見ます。偽商品をあたかもイタリア産であるように錯覚させる。消費者がそれを見ると、イタリアの文化や伝統を連想するはずです。こうした認識操作から、イタリアは自国のイメージと品質を自衛しなければなりません。

ほんとそうなんですよ。フランスにおける日本のイメージもおなじで、フランス人にとっては身近にあり毎日見る寿司レストランが日本なわけです。

フランスのスーパーでは、まぐろとアボカドの寿司コーナー(なぜかこの2つの材料)があり、大きなスーパーだと、アジア系(絶対日本人でも日系でもない)従業員が寿司を握っています。

日本政府をはじめとする日本の諸団体が、声を挙げるべきです。
フランス人にとって、日本が身近に感じられることはいいことですが、あまりにも勘ちがいされすぎていて、悲惨なありさまです。

日本で食べるごはんにはさまざまな種類があり、どれも日本食と呼べるほど個性的かつ創造的です。しかし、フランスで見る”ジャパニーズ・フード”と呼ばれるものは、まずく独特な撒き方をしたまぐろ&アボカドの巻きと、変わった焼き鳥だけです。

さいきん大きな都市ではラーメン店が出始めておりますが、

それでも一般的なフランス人の日本食とは、”奇妙なまぐろの寿司”だけです。悲しいです。

クール・ジャパンという政策で日本の食べ物を広めていますが、なにも特別な食べ物でなくていいんです。カレーパンやあんぱんのような惣菜パンから、日本にしかないレストランやカフェ、松屋とかすき屋とか・・・・そんなもんでいいんです。

なにも高級懐石料理とか、高級寿司とか高級日本酒だけを広める必要ないんです。むしろそれらわたしたち日本人にとっても特別な食べ物飲み物ばかり、海外の人に提供しているので、一般的にわたしたちが口にするものが海外に知られていないのです。

もっとそこらへんのチェーン店の食べ物を紹介しようよ!

結論:固意地はらずに読めた本でした。ほかにもマフィア・イタリア女性・サッカーと話題が豊富でした。

以上です。

もっと生きやすく

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