シリア人のおばさん

どもつなぎです。

フィフィさんのツイッターを見てシリア人のクラスメイトを思い出しました。

シリア人のクラスメイト

フランスの語学学校に行っていたとき、クラスメイトに50代のシリア人女性がいました。

 

 

わたしは目がわるく、いちばん前の席に座っていました。

彼女もいちばん前の席に座っていました。あとはコロンビア人のパオラという20代の女の子がよくいちばん前に座っていました。

 

 

さいしょの授業でおたがいを知るために2人1組になって質問しあうことをしました。

母国語が通じるひと同士はダメっというルールです。

そこでわたしはそのシリア人の女性とペアになり質問しあいました。

 

 

当時フランスにきたばかりで、フランス語はカスレベルでした。

だから正直彼女のいっている事がぜんぜん分からない。

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「ほえ?」って感じ。ワリとマジで。

 

彼女はアラビア語が母語だから、フランス語もアラビア語風味。

ぜんぜんわからない(汗)

 

 

とうぜんアラビア語も読めない。

そして『なんでフランスにきたのか?』という質問をし合ったとき、戦慄した。

 

 

 

 

 

「家が攻撃されてフランスに来た」

 

面の向こうの世界がそばにきた

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彼女のこたえを聞いたとき、あせった。

授業中の雰囲気とあまりにも合わなかった。

まわりはだれも聞いてなかった。

 

 

 

どういう表情していいのか分からなかった。

彼女はつづけた。

「いえが攻撃されて、住むところをなくしたの。かぞくもなくした。たまたまフランスにいた息子を頼ってこっちに来たわ」

おれのフランス語がカスだったせいで、15分でこれしか分からなかった。

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状況が複雑すぎて理解できなかった。

かぞくもだれを失くしたのかわからなかった。

 

致命的なミス

 

わたしは、イスラム教に興味があり、大学でも勉強していました。

そこで「中東=イスラム教」と勝手に決めつけ

 

「アラビア語学びたいです。イスラム教に関心あるんですよ」

といってしまいました。

 

 

彼女は無表情でひとこと。

「あっわたしキリスト教徒よ」

おっおミスった。すみませんでした。

 

 

 

でも彼女は廊下でヒジャブを着たひとたちととても仲良く談笑していた。(ヒジャブ=イスラム教徒の女性が身につける服装のこと)

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宗教を越えて仲良くできるんだなっと思った。

 

 

ただそれ以上にただ目の前にある世界の逸脱さになにも言えなかった。

「受験で世界史をやってフランスに興味を持ちました」なんて言ったじぶんがアマちゃんに思えた。

 

生きづらい苦しさのある日本だけど、そんなもんじゃない世界がある

 

その日、日本にいる母にこのことを書いた。

2014/09/27

何回もメールしてごめん。

語学学校の授業なんだけど、
中国人や日本人は、どのレベルのクラスでも欧米人の会話力についていけなくて、クラスのレベルを下げるように先生に言っている。実際、沢山の中国人やに日本人が下のクラスに変更してきてる。
欧米人の会話力はすごい。自己主張するように、教わってきているから、すごくはっきり大きな声で意見を言う。たとえ発音や文がめちゃくちゃでも、発言する。

俺のクラスには、シリア人のおばさんがいる。このおばさんは52歳なんだ。2年前までシリアに住んでたんだけど、親戚の誰かを紛争で失って、シリアの紛争から逃げる為に、息子が住んでたフランスに逃げてきたんだって。だから、いま会話は出来るけど、フランス語があまり書けないらしい。だから、俺と同じクラスにいるらしい。

シリアの紛争なんて、遠い世界の話だと思ったので凄く驚いた。

このシリアのおばさんは、毎回授業にちゃんと来て、フランス語の勉強を頑張っている。自分も同じように頑張りたい。

 

 

 

ハンパない・わたしが知らない世界がもっとある。筆舌につくしがたい世界がある。

日本にいちゃゼッタイできない経験、そのひとつがこのシリア人女性との出会いでした。

 

 

 

政治や国の都合で母国から追い出されることなんてまずない自分の恵まれた環境を忘れないでいたい。

 

 

もっと生きやすく

 

 

 

 

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