
どもつなぎです。
日本にきたフランス人留学生のふまんを聞きました。
「日本人のともだちができない」
「いっしょにいる時間がみじかい」
「日本にいるのに日本人のともだちがいない。ヘン」
こんな声が返ってきました。
これは、日本とフランスの大学のちがいからきています。

日本の学生事情・就職活動をわかってないフランス人留学生
と
さいごの夏休みを謳歌する日本人学生
のあいだにずれがあるのです。
フランスの大学には入学試験も就職活動もありません。
クラブ・サークル活動もありません。

フランスと日本の大学のちがい4つを紹介します。
①大学のじかんをお金で買う日本の大学生
②留年あたりまえなフランスの大学生
③就職できず30さいまでモラトリアムなフランスの大学生
④グループ主義なフランスの大学生。役割主義な日本の大学生
①大学のじかんをお金で買う日本の大学生
日本の大学の学費は500000~1300000円/年です。
フランスの大学は0~50000円/年です。
日本の大学生は高い金で社畜になるまえの「人生の夏休み」を買っています。

フランスの大学生にこんな考えはありません。
むしろ大学の勉強も労働としてみられます。
フランス語で「働く」はtravaillerですが、「勉強する」もtravaillerです。
フランス人の勉強にたいする意識が見えます。
学費も生活費も援助づくしです。

②留年あたりまえなフランスの大学生
日本の大学ははいるのが難しいです。しかし、入ればかならず卒業できます。
一部のブラック研究室や学部をのぞいて、ぜんいんストレートに卒業します。
フランスの大学は入学試験がありません。
そのかわり毎年半分が進級できません。
よって卒業率は10%~20%です。留年・学部変更はザラです。
かれらは留年でウツになったり自殺してしまう日本の大学生を理解できません。
③就職できず30さいまでモラトリアムなフランスの大学生
日本の大学生はアルバイト・インターンシップ・クラブ活動をします。

3年から就職活動もします。卒業後4月1日から正社員として働きます。

フランスの大学生はこれらをしません。生活費のためのアルバイトくらいです。
大学を卒業してから仕事を探しはじめます。在学中に卒業後のことを考えている学生はまれです。
フランスの採用は経験がもっとも重要視されます。日本のような若さはあまり重要ではありません。
ですのでほぼ全員がインターンシップや職業訓練学校に通います。
フランスのわかものの失業率は25%を越えています。
④グループ主義なフランスの大学生。役割主義な日本の大学生
フランスの大学ではグループでこうどうします。グループないの仲間とはいつも一緒にいます。
しかしそれ以外の人とはまったくはなしません。空気です。
大学の生活はグループないの仲間で完結するのです。
日本の大学では授業ごとに仲間が違います。サークル・クラブ・バイト先にもべつの仲間がいます。
いる場所で役割が変わります。

こういった違いを知らないとおたがい苦労します。
わたしはフランス人に説明するのに苦労しています。
みなさんもフランス人に聞かれたら説明してやってください
もっといきやすく
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