【書評・2冊・公務員・エンデ】日本の役所ってすごいと思います。

週末は下記2冊を読みました。1.実は悲惨な公務員はおススメです。

見出しタイトル

1.実は悲惨な公務員 山本 直治 おススメ度☆☆☆☆☆

日本の役所ってすごいと思います。

フランスで生活したり留学したことのある人であれば同意すると思いますが、

フランスのもっとも悪い点の一つは、行政手続きの煩雑さと公務員サービスの劣悪さです。

フランスから帰ってくると、日本の市役所や公共機関は天使のように見えます。(割と本当)

この1冊では、日本で常にDisられてきた(バッシングされてきた)公務員の事情を知ることができます。

公務員という立場から、表立って意見を言えないひとたちがたくさんいますよね。

彼らに代わって、公務員の実態や考え方を説明している本です。

151ページ
規制というのは、別にお役人や特定業界の既得権確保のためだけに存在するわけではありません。当然のことながら、国民の生命・健康・財産など守るためにも存在しているのです

この一文はすごい納得。

来日したフランス人のなかには、

フランス人A君
日本はルールや暗黙の了解が多くてそれを守らないといけない。だから窮屈だし快適に生活できない。なんでだよ!!???日本!

と言う方もいます。

でもわたしは反対です。

規制があり、みんなが守るからこそ、快適だし、自分たちが得をしているところもあります。

たとえば電車。

しっかり列をつくって待つ。先に降りる人を優先して、乗る人は列の前の人から乗る。

これはフランスではありえません。

まず列をつくらないことも多いし、ルールを守らない人も多いからです。(もちろん守る人もいらっしゃいます。)

ほかにも道にごみを捨てない、大きな音を出して隣人に迷惑をかけない、犬などのペットを公共の場に連れて行かない(盲導犬を除く)

これは自分たちが快適に清潔に安全に暮らすために必要なことです。

日本は窮屈に感じるかもしれませんが、こういった当たり前のことが当たり前に守られているから良い生活ができるんです。

公務員バッシングも正義の拳を振りかざして叩けば言い訳ではありません。

フランスの公務員の仕事の遅さや雑さや上から目線度を考えれば、日本のお役所はすごいです。

神です。

公務員と言うことで、何かあれば社会から叩かれます。異常に叩かれます。

フランスに比べて、日本は公務員に厳しい社会ではないでしょうか。

この本を読むことでやっぱり実感しました。

2.エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと 河邑 厚徳 おススメ度☆☆

いま”絶対”とされるお金ってどうなの?
疑ってみてもいいんじゃない?ってのがこの本の主旨です。

というのも、いまの時代、一部の国とお金持ちが裕福な一方で、その他多くの人が貧困にあえいでいるから。それヘンじゃない?って言ってます。

身体も資源も限度があるのに、お金には限度がない。

これは一貫してこの本で言っていることでした。
実際にできる労働量や資源(石油とか作物とか)には決まった量がありますよね。

だからそれ以上つくることはできません。

それに引き換え、お金は紙を印刷すれば(実際はその国の国営銀行がコントロールしている)、物理的にはいくらでも生み出せます。

この矛盾が世界中の人を苦しませている原因だそうです。

そして、無限に増え続けるお金をいかに貪欲にかっさらったかでお金持ちになるか貧乏になるか決まるっと言ってます。

44ページ
非良心的な行動が褒美を受け、良心的に行動すると経済的に破滅するのがいまの経済システムです。

また、お金が世の中でまわるときに、利子をつけたり、貯めこむことで、貧乏人を作る。それも”お金”の悪い点だそうです。

そしてその貧乏人は、生きていく為に、お金を借り、その利子を返すために働く。
という負の連鎖になっていくとのこと。

この”お金”によるデメリットを改善するために、地域独自の通貨をつくったり、すでにあるお金に頼らない経済のまわし方を始めた人たちがいます。

その例が本書の後半に挙げられています。

・アメリカのイサカアワー
・旧東ドイツの交換リング
・スイスのヴィァ銀行

文章は難しかったのですが、なんとなく読めるところを読みました。(笑)

経済や金融に詳しい方にはいいのかなっと思います。
あんまり分からない方にはよー分からんって積読になりそうな本かと(正直)思いました。

ということで、おススメ度☆☆としました。

以上です。

もっと生きやすく。