12月前半に読んだ本3冊の感想を言うよ。

12月前半に読んだ本っす。

12月前半に読んだ本書評

1.28歳からのぶっつけ留学成功法 (生活人新書) 平川 理恵著 おススメ度☆☆☆☆☆☆

著者である平川さんの人柄が伝わってくる本でした。

留学って華やかなイメージがあります。でもまったくそうではなく、煩雑な手続き、よく分からない現地の事情、友達も家族もいない世界、というかそもそも帰ってこれるのか、留学生活を乗り越えられるのか、なにか成果を出してこれるのか、って不安と重荷を背負っていきます。

そして、行ったら行ったで、むっちゃくちゃです。最初なんか、日本との違いで、カルチャーショックがあるし、住居や学校の手続き、スーパーや移動手段の確保、銀行口座開設、滞在証の手続き、服や家具や調理器具も揃えなきゃいけないし、学校始まったら課題やらないといけないし・・・で次々にやることが出てきます。

華やかでおしゃれな一面もありますが、けっこう地味です。
でも巷で言われるような”えげつない”地獄みたいな生活が待ってるわけでもありません。(きついけど)。

そこに定住するとか、仕事をするとかだと話は別ですが、あくまで1・2年の留学であれば、日本に帰る場所もあるので、意外と乗り切れます。

著者である平川さんのことばでピンときたところをまとめます。

24ページ
間宮さんが言うように、留学とはわざわざ不便を体験しに行くものです。ふだん日本では体験できない不便さがそこにはあるのです。まさに修行。断食のあと、ふだん食べているものへの感謝の気持ちが芽生えたり、生きているというありがたみを感じることと似ています。

これはほんとうにそうなんですよね。Mッ気のある人のほうが向いてます。

34ページ
英語力があると、今後のキャリアをかんがみたとき、日本企業のみならず、外資系にも広げることができます。それは、ある種「自由」を手にするようなものでもあると思います。自由にどんな会社でも渡り歩いていける、という自信がつきます。

高い英語力があるとそうなのかもしれません。わたしは英語できないんでわからないんですが・・・・。でも、ちょっとでもできると、英語+なにかしらの専門性で希少価値があがりますよね。
個人的には、留学で得て日本に帰って来て役立つのは、語学力(英語力)よりも度胸と異文化理解力かと思います。(英語力もめっちゃ大事ですけど)

126ページ
1番大切なことは、分からないことをわからないといえる正直さです。(略)韓国や中国語圏の人たちはがっちりとコミュニティを組みますが、どうも日本人は苦手なようです。あまり気負わずに、日本人コミュニティから出たり入ったりすればいいわけで、できるだけ、名曲して情報を共有しましょう。

これもそうなんですよね。なぜか日本人同士だと、敵対意識持って協力しあわないんでよね。付かず離れずでいいと思うんですが。
っというか、1人だとよほど現地になじんでいたり、元々行っていたって人でないかぎり、協力しないと無理です。

160ページ
自分の勘に勇気を持ってください。自分のものさしで、決めてください。そうすれば後悔することなんてないでしょう。

これは、最後の最後は自分で決めるしかない海外生活を経験してるから言えることですよね。
会社の上司でも、親でも、親友でも、恩師でもない。
自分で決めて動く。それが海外で生きていく上で1番必要なサバイバル能力のうちの1つですから。

総論:本の題名どおり、会社に勤めている若者(20代~30代)に海外にチャレンジする勇気を与えてくれます。

オススメです。

2.語学で身を立てる (集英社新書) 猪浦 道夫著 おススメ度☆☆☆☆☆☆

とにかく細かい。だからすごくタメになります。下記の5つはとくにです。

・通訳家と翻訳家ではまったく異なること
・語学で生計を立てることはスポーツ選手や音楽家とおなじように一生をかける覚悟と時間が必要であること
・複数の言語を学ぶ事は一つの外国語を極めるときにいい効果があるってのも勉強になりました。
・語学で(外国語を使って)生きるには、ビジネスの仕方やライバルの少ないところをよく理解してやらなければならないとも書いてありました。
・工業系の知識や金融系の知識を兼ね備えた語学屋が少ないので、そういった分野で働いてる人は、十分有利である

英語…フランス語….ドイツ語…スペイン語….と言語ごとに仕事があるか否か将来性があるか否か、ライバルはたくさんいるか否か、経験と知見を踏まえて書いてあるので参考になります。

語学のプロなんて身近にはいないので(ふつうお話する機会もないですよね)、この本読んでラッキーって思いました。

新品で660円(+税金)
中古で1円(+配送料金)で読めるなんてほんとすごいです。

3:発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237) 星野仁彦著 おススメ度☆☆☆☆☆

著者によると発達障害の研究は、アメリカに比べて30~40年遅れてます。
著者はその理由の一つに専門医がいないことを指摘しています。

255ページ
1人の教授を頂点とする医局講座制の弊害で、なかなか日本では児童精神科が育ちません。講座が極めて少ないので勉強できないし、訓練もできない。だから発達障害を診断できる専門医も少ない。

また日本社会では発達障害者は厳しいとも言っています。

252ページ
いまの日本社会では、まだまだ発達障害への理解が不足しており、「違ってもよいという安心感」や「不完全な自分への肯定感」が得にくいからです(高山恵子「当事者の立場から見た最近のADHDをとりまく状況」精神科治療学 2010年7月)

アメリカと比較するとそうかもしれませんね。でもフランスと比べると、どうなんだろう?っと思います。そこらへんもっと知りたいです。

今日思ったことはここ。

つなぎ
《ネットがより浸透し、何でも屋より、専門家がその個性を輝かせる社会になれば、社会はもっと発達障害の人に優しくなれる。》

理由は3つあります。

理由1:職場に通勤する・職場で働く必要がなくなる。

満員電車に乗れない。1人の空間でないと落ち着かない。沢山の人に囲まれて仕事ができない。

さまざまな特徴を抱えた人がいます。

それがネットで仕事をする=お金を稼げるようになれば減ります。

理由2:面と向かってコミュニケーションをとる必要がなくなる。

いまの技術ではスカイプやLineの通話でコミュニケーションをとっても声が聞こえずらかったり相手の表情が見えなかったりします。

しかしながら、いままでより明らかに直接会ってコミュニケーションをとる必要性は下がってきています。

大事な人・この人と会いたい!っという人とは直接会えばいいと思います。
しかし仕事上の簡素なやりとりやむしろ文面に残しておきたい交渉や薄い関係の人との付き合いは、Lineやメッセンジャーやメールで十分です。
それが当たり前になりつつあります。

理由3:ちょっとしたことで台無しになってしまうケースが減る。

食事のマナー(全員が食べ終わってないのに先に立ってしまう。上司に水を配り忘れた。など)やエレベーターで上司や取引先の担当者より先に降りてしまう、遅刻がちょっと多い、間が分からない、上司に趣味が合わないせいかなぜか好かれない、といったちょっとしたことで、大損をするケースが多いです。

発達障害を持っている方の中には、稀に見る才能を持っている方が多いです。
それは社会全体で見たら、大きな利益になりますし、その才能を活かすほうが社会としては良いに決まってます。
ちょっとしたことで、「こいつは空気が読めない。ダメだ」っとレッテルを貼られたら、せっかくの個性も活かせません。

総論:早く発達障害も含め「お前のせい」で片付けられない世の中になることを願います。

ネットが普及し、平均的ななんでもできる発達障害を持っていない人の市場価値が下がったとき、「この人にしか出来ない」っと言われる仕事を専門家が行う時代になったとき、発達障害を持った人がいまよりもっと輝くのではないでしょうか。

また、稀に見る才能が無いからといって、その発達障害を持った人を切り捨てる社会にはなってはいけません。社会的に立場の弱い人でも生きていける社会が本当の意味での進んだ社会です。

ネットでいくらでも情報を得て発信できるようになった現代では、発達障害への理解も進んでいくでしょう。わたしもまだまだ分かっていないことだらけです。

早く「お前のせい」で片付けられない世の中になることを願います。

もっと生きやすく。