【書評36】佐藤航陽さんの本はやっぱり格別!『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』は希望をくれる1冊

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 おススメ度☆☆☆☆☆☆☆

やっぱり佐藤航陽さんの本は希望を与えてくれますね。

文中でも語られるのですが、佐藤航陽さんは幼少時代母子家庭で、お金に苦労したそうです。
そこから、お金について考え、現在のようなビジネスをするようになったとのこと。

気になった点を紹介します。

700ページ
サービスがリアルタイムとは言わずとも、毎日・毎週・毎月変化する企画があることで、ユーザーは常にそのサービスのことが気になってくるようになり、何度も訪れてくれる可能性が高まります。

718ページ
製品やアイディアで勝負する時代から、ユーザーや顧客も巻き込んだ経済システム全体で競争する時代に変わってきています。

これはYoutubeやニコニコ動画や2chがまさしくそうですね。
1日で新しい話題に変わっている。
それでいて自分たちでコメントも討論もできる。
見ている人たちがケンカしたり、ただの受け身にならざるを得ない状況であったテレビやラジオの時代から明らかに変化しています。

758ページ
私たち人間や動物の脳は、欲望が満たされた時に「報酬系」または「報酬回路」と言われる神経系が活性化して、ドーパミンなどの快楽物質を分泌します

763ページ
人間も動物もこの報酬系の奴隷のようなもので、ここで発生する快楽物質が欲しいために色々な行動に駆り立てられます。

785ページ
人間の脳は経験や学習によって快楽物質を分泌する対象を自由に変化させることができるということになります。
LINEの通知や、フェイスブックやインスタグラムの「いいね!」に多くの人間が快楽を感じて四六時中気になってしょうがないという状況も、100年前の人間からしたら考えられませんが、これも私たちの脳が環境の変化によって何に快楽を感じるかが変化してきた証とも言えます。

たしかにストレスが貯まっていたり、目の前の仕事や勉強や家事から逃げたいとき、無意識にスマホを見てしまいます。
これはSNSがなかった時代には考えられなかったことです。

FacebookやInstagramの「いいね!」を付ける機能もコメント機能もまさしくこれですね。
昔の人間に説明したら「なんでいいね!するの?どうでもいいじゃん」ってなるでしょう。

それがいまでは、その「いいね!」機能がSNSの醍醐味であり、コメントが多ければ多いほど社会的影響力があるとされます。

佐藤航陽さんのおっしゃっているように、テクノロジーの変化によってわたしたち人間も(人間の脳も)変わってきているということですね。

1739ページ
社会的に価値のある取り組みは利益を出しやすくなってきている一方で、利潤のみを徹底的に追求する事業は短期的な利益を求めすぎて消費者に避けられてしまうか、過剰競争に巻き込まれて長期的には収益を出しにくくなっているような気がします。数十年後には「営利」と「非営利」という区別はなくなっており、活動は全て「価値」という視点から捉えられるようになっているでしょう。

先日のアメリカ人Youtuberの炎上の1件もまさしくこれです。短期的な利益だけ考えれば、過激な内容の動画がベストです。

しかし、いくらでも一般人が意見を主張し公の場になんでもかんでも出てしまう現代では、最低限の倫理観がないと社会的に罰せられてしまいます。
昔に比べいまは企業のモラルや社会貢献が求められていますが、将来的には、今以上のモラルや社会貢献が当たり前になるのしょう・・・。
というか個人的には、日本の「ブラック企業」とか「残業」文化とか「飲み会」文」とか「社歴が長い人が絶対」みたいな文化がモラル的にペナルティを受ける社会になって欲しいです…。

2032ページ
実は私たちが持っている常識は世代によって全然違います。そして今の日本の常識と呼ばれているものは、日本の人口分布でボリュームゾーンでもある45歳前後の人が持っている概念を指しています。

これ本当にまずい事実だと思うんですよね。
日本の常識が、10年20年経っても変わらないってことじゃないですか。
若い人が多い社会、少なくとも上の世代より下の世代が多い社会では、変化の激しい今の時代に、社会の常識の変化がついていけるじゃないですか。

でも日本のような超高齢化社会だと、今の常識は10年・20年経ってもあまり変わらないですよね。
だから、実は日本の外(会社の外?)では、まったく違う常識に移り変わっていても、日本の中(会社の中)にいたら気づけないんですよ。

で、ほんとうに常識が変わって、外の世界が変わっていたときには、先行利益は占有されているんです。
まだまだ日本はお金持ちですし、技術力や経済力があるので日本全体に危機感はありません。

でも20年後はどうでしょう。
わたしは自分自身が”変化についていけない”日本人になっていないか心配です。

2113ページ
ものやサービスは飽和していますし、新陳代謝は止まり産業の構造の変化も乏しくなってきています。古くからある企業がずっと強いままですし、会社の中でも昔からいる人が重要ポストを占めていて、上の席は詰まっているはずです。縮小が始まるとさらに残ったパイの奪いあいになります。  今の経済の中で、20代や30代が競争していくのは相当「分が悪い」。少なくとも旨味は少ない挑戦と言えます。努力に対して見返りが少ないことは、今働いている人は何となく感じていると思います。

佐藤航陽さんは、いまの日本の企業ではシステム上若い人にうまみがないとおっしゃっています。
これは「たしかに」としか言いようがありません。

会社や部署によっては、50代60代の人のほうが多く、20代30代の人は自分だけっという方もいらっしゃると思います。
ふつう・・・・・逆ですよね・・・・。

だから、いまの若い人は「親や上司から言われたやり方」以外で、生きていく方法を模索していかなければいけないのではないでしょうか。

2121ページ
反対に、人間の内面的な価値に関しては、現在の資本主義の枠組みでは上の世代が認識しにくく、ここには大きなチャンスが存在しています。

《Youtuber、ブロガー、アフィリエイター、、インスタグラマー、仮想通貨で億り人》

幸いにも、学校⇒企業に新卒入社⇒そこで40年働き定年退職のパターン以外で生きていく方法が出てきています。
いままでは、会社で働く以外の生き方は世界一・日本一のスポーツ選手や芸術家であるかくらいであったかと思います。

しかし今では、そういった特殊な能力を持っていなくとも、生きていける方法が現れつつあります。

上の世代、特に既存の仕組みで成功してきた方々(日本にはとくに多いと思います)は否定するかと思いますが、
わたしは新しい方法、企業に依存しない方法で生きていきたいです。もっと生きやすくなるために。

以上です。

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