正徹さん(1381-1459)はわりと日本人だった。

研究の発表も終わったので週末本を読んでいました。

おススメ度もつけて紹介しまーす。

週末読んだ本リスト!

1:何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術 おススメ度☆☆

文章を書くための方法論が書かれています。

著者自身が文章のプロということもあり分かりやすい。

丁寧に丁寧にこれでもかくと書く方法・アイデアを提供されています。

色々な攻め方があるのですね。

もうこれ以上書くこと浮かばねぇ~って人におすすめです。

(次々書けてる人はまずこういった類いの本に手を伸ばしませんね)

ただ新聞やネットを信頼しすぎてるきらいがあります。

就活生には日本経済新聞を読まなくてはならないとか・・・。

就活にはインターネットで就活対策ブログやコミュニティを見つけて1年次からお目当ての業界へインターンするのがベストです。

日経読むより優先順位が上のものありますよね。

時間も限られた就活対策ではちょっとちがうよな~っと思いました。

大学受験とおなじです。

学校の授業を先生にいわれたとおり真面目にずっとやるより過去問を解いてひたすらその大学に特化した対策をする。

英語と数学は高2の冬に完成させて世界史は7月には終わらせる。

夏以降は過去問解きまくってセンター8割以上めざす。

成功する方法より失敗しない方法を学ばないと。

大学受験に大失敗しその後浪人・就職活動した身としてはちがうなっと思いました。

2:1時間でハングルが読めるようになる本 おススメ度☆☆☆☆

韓国語は日本語に近いです。

だからこの本が成立します。

中国語が1時間で読める本とかフランス語を1時間で読める本とかないですからね。

著者はとにかく外国語に身構えてしまう日本人のために優しくカラフルな内容にしています。

心づかいを感じます。

わたしは読むだけでは頭に入らないので紙に書きながら読みました。

それでもあくまで軽く一文字でも読めたらラッキー☆くらいの気持ちです。

韓国語はわたしたち日本人にぜったい有利なことばです。

外国語として人気なフランス語やドイツ語はほかの外国人に劣ります。

フランス語はラテン系の母語を話す方々に負けますし、ドイツ語はゲルマン系の母語を話す方々に負けます。

その点韓国語は日本語と語彙や文法が似ているので有利にはなっても不利になることはありません。

自分もちょっとずつ韓国語やっていきたいです。

日本人は上達が早いのでほかの外国語学習よりもオモシロいかも?しれません。

上達すればするほど外国語学習はオモシロいですから。

3:アイヌ民族と日本人―東アジアのなかの蝦夷地 (朝日選書) おススメ度☆

ムズカシイけどアイヌ研究の最先端を垣間見ることができる!

アイヌっていうと野生で原始的な生活を営んでいたというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

欧米から学んだ明治政府の近代的な軍隊に負けた悲劇の民族というように。

著者はそこから卒業することをアドバイスしています。

5ページ13行目
(アイヌに対する)狩猟採集民としての過度な協調は、アイヌにまつわるステレオタイプのひとつだが、かれらの暮らしが縄文時代からなにひとつ変わらなかった、

アイヌは歴史を持たない民だった、との誤解を与えかねない。

日本語とアイヌ語は親せきなのかどうかという調査は難航しています。

22ページ

アイヌ語と親戚関係にあるような言語は確認されておらず、日本語とアイヌ語の同系関係はあるともないともいえない。

つまり系統は不明というよりほかないというのが現状だ。

専門用語・歴史用語がたくさん出てきてガチ勢すぎてわからないことが多かったです。

それでもアイヌの研究がまだ今でも進んでいて専門家の方々が必死に調査しているのが伝わってきました。

相当日本史やアイヌ史に詳しい方におススメ。

私のような一般人には厳しいかと。

4:アイヌの世界 (講談社選書メチエ) おススメ度☆

「アイヌ」「蝦夷」「エミシ」ということばと日本人(中央人)という視点から見た差別的意識について述べています。

これも難しいし漢字が多い!

研究書ですね。

ソ連崩壊直後の1994年に書かれました。

だから北方領土問題について意識して書かれています。

あ~(読み切るのが)きつかった。

この上記2冊はかなり専門的だったのでもっと初心者にもわかりやすい本あればうれしいです。

5:正徹物語 現代語訳付き     (角川ソフィア文庫) おススメ度☆☆

室町時代の臨済宗のお坊さん「正徹」さんのおことば集です。

正徹さん藤原定家を崇拝しすぎててこわい…

2017年も1450年も昔に比べて現代人の教養のなさを嘆くのは同じなんですね。

正徹さんも嘆いてます。

たとえば196ページ15段(現代語訳)。

内藤四郎左衛門元康という人の歌会で、正徹が詠んだ歌を多くの人が理解できてませんでした。

そこで正徹は

この程度のことでさえ理解できない今日この頃であるから、呆れてしまうのである。

と述べてます。

で197ページ17段でも

神髄に近づかず高い境地に到達していない人は、他人の歌を理解することも難しい。

と言ってる。

インテリがその他おおぜいの無教養を嘆くのは今もむかしも変わらないのですね。

正徹のことばはけっこうえぐい。

ためになるんですがえぐいんです。

たとえば202ページの22段と273ページの184段のおことば。

初心者のうちは、それほど深く考え込まずに、さらりと気楽に詠むのに慣れるのがよい。

初心者がどんなに骨を折っても、実力の程はもとから定まっているので、上手な人から見ればたいしたことはないのである。

どんなに深く考えたとしても、自分の実力程度の歌しか出て来ないのである。

初心者の間は、とにかく際限なく稽古をするべきである。

一晩に百首、一日に千首といった、速詠歌をも詠むのである。

(中略)最初から一首だけでも良い歌を詠もうとすると、

一首二首すら詠めず、結局向上することもないのである。

和歌もブログもフランス語も同じですね。

書いて書いて書き続ける。でヘタな記事を出しまくる。

フランス語も最初からフロベールの「赤と黒」をフランス語で読むとかしようとすると挫折するだけ。

簡単な文章・単語・歌・会話から入っていくのがベストですね。

一部の優秀な人たとえば教授になる人やフランスで学位をとるような人を除けばほとんどの人があてはまりますね。

プロブロガーのイケハヤさんも

「駄作を出していけ。量とスピード感がもっとも成功に近づく」っとおっしゃっています。

言い方は違えど言っていることはいっしょ。

正轍は社畜精神を語っていることもあります。

247ページ121段とかまさにそう。

どんなに歌が早くできたとしても、年長者の書くより前には、若輩は書かないのである。

心得ておくべきことである。

年長者は長々と思案にふけるのもさしつかえない。

しかし末座の若輩であれば、長々と案じて遅れて出すことは、無礼千万の振る舞いである。

新人はいちばん最後に和歌を書き始めて、目上の人より先に和歌を提出しろ!と言ってます。

鬼畜。

「新入社員・部員は先輩や上司より先に来て、いちばん先に掃除や準備をしろ!それで上司が退社した後退社しろ!

たとえ仕事を早く終わらせようと先輩より先に帰るな!」みたい。

目上のひとに気をつかえ!ってかんじ。

外国から攻められない日本国内だけ目を向けていれば良い時代(室町時代はカオスな時代ですが・・)だから成立したのでしょう。

いまじゃ通用しません。

圧倒的に流れが速いからです。

早すぎて革命が起きまくってる。

日本は比較的安定したお金持ちの国だから変化が遅いです。

それでも変化しまくってる。

目上のひとの顔色伺ってたら自分も落ちてきます。

いまとむかしを対比するのはオモシロいですね。

以上書評でした~

もっと生きやすく

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