【書評45】日本の大学って必要?って人におすすめな『大学で何を学ぶか』

またまたお久しぶりになってすみません。

仕事のほうがだいぶ大変だったのですが、
ひとまず休みもらったので書きます。

また、書評をしたいと思います。

1.大学で何を学ぶか おすすめ度:☆☆☆☆☆

序章では、
大学の学問は世の中で生きていくのに必要のないものなのに、なぜ以前としてあるのか。

著者は、はっきりと、大学の学問は、大学教授が生きていくためにあると言っています。
たしかにそれが一番の理由に見えます。

PP.23
だって大学の学問は、少なくとも彼らが大学教授の地位につき、給料をもらう役には立っているじゃないか。
そう。彼等は大学の学問というものに身が入ってしまったあげく、その道で生活してゆける適性と才能にも恵まれ、全生涯を大学から出られずに送るはめに陥った、ごくごく特殊なひとたちなのだ

最近では、卒業後学者にならない学生に対する教育も、再考されていますが、以前として、
〇〇十年前と変わらない指導をする教授もいらっしゃいますよね。

第一章では、
教授たちがどういった境遇で育ち、いかに高校までの教員と異なるか説明してます。
たしかに、大学の教授たちと高校までの先生と呼ばれる人たちでは、
まったく雰囲気も考え方も違ったのを覚えてます。
著者が下記のとおり言うとおり、
教授=学者で、教授=教師ではないです。

PP60
学者は所詮、学者でしかない。すぐれた学者がすぐれた教師である保証はまったくないのだ。

だから、教授に優れた教育方法とくに、卒業後学者にならない99%の学生に対する学生に対する
教育方法を要求してもお門違いです。

大学進学も一般化してしまった今の世の中で、教授も学者としての能力と、教師としての能力を要求されています。

それも、高校までの教員とは異なり、大学生からも授業評価アンケートという形で、評価されるという厳しい状況です。

私の大学生時代を振り返っても、教授たちは、学生に対して、比較的優しい(緩い)態度で接していました。
高校までの教員と比べてだいぶ緩かったです。

大学教育の必要性(ここでいえば、同世代の60%もの人が大学に行く必要があるのか、それも高い授業料と貴重な若い期間を大学に費やす意味があるのか)が問われる現代において、
大学教授達がなにを学生や世の中に提供できるのかも問われています。

第二章

第二章では、下記3点について著者が語っています。
大学の意味というのは、大学教授達が語る学問的な話ではなく、
企業の都合によって、決まっているとのことです。

よって、極端な話を言えば、
一流大学・伝統校出身で、大学で変に学問を学ばず、
会社に従順で、会社に40年にわたって利益をもたらす学生が欲しい

ということです。

よって、無名校出身で大学で学問を学び、
会社に反抗的で、すぐ辞めそうな学生は不必要ということです。

・日本という国は、学歴や人脈という「世間」を持って、みんな生きている。
・企業が一流大学や伝統的な大学の学生を採用したいのは、
その学生自身ではなくて、その学生が持つ〇〇大学卒という学歴と、
その学生の人脈である。

・たとえば、
教育界では、筑波大と広島大が世間を作る。
日大はOB数の多さから各業界に世間を作る。
地方の国立大や伝統校は地方自治体や地方企業を世間で覆っている。

PP80
何らかの正解が決まっている学校の勉強において優秀だったことに妙なプライドを抱き、相手との妥協をケースバイケースで成立させてゆかねばならぬ世の中においてもそれが通用すると錯覚している優等生ほど、企業が使いにくい社員はいないというわけだろう。

PP.83
世の中で必要とされるのは、能力のある人間ではなくて使いやすい人間である、という基本が変わることはまずないであろう。

PP.105
東大卒でどんなに優秀でも女子学生は不採用があたりまえだと、この部長氏は断言する。
なぜなら、そもそも東大卒を採る意味は、十数年後、彼の動機が官庁で権限ある地位まで登ってるだろうという期待ゆえである。しかし、女性である彼女が、数十年後まで結婚退職しないで、会社に残っている可能性は経験上きわめて低いとなると、結局、採用のメリットはなくなってしまう……。

第三章

第三章からは、では世の中で生きていくためには、どうすればいいのか、
についてお話されています。

学歴を手に入れたことで大学名をもとにした「世間」も同時に手に入れた。
さらに、他の世界に飛び込み、別の「世間」を手に入れる。
それとも、自分の好きなことに没頭し、レベルアップをはかる。

いずれにせよ、食っていけるようにならないといけないので、
どうやったらお金になるのか、考えないとだめとのことです。

PP.140
どうやら、自分に合わせて選べる大学の機能は、すでに得ている大学OB「世間
を踏まえて、さらにワンランクアップした「世間」を上乗せできるコースと、自分個人のパワーをアップするコースと、ふたつのベクトルがあるようだ。

PP.157
自分の才能を知るとは、己が供給できる情報や発送や表現のおもしろさがどんな層の何人くらいにウケるかが見えているということだ。これを見るためには、感覚的にであれ知的であれ、世の中をトータルに掴もうとする努力が必須となる。

PP.158
どんなに好きな分野でどんなに才能があっても、客がいなけりゃ商売にするのはムリ。そのときは、金を稼ぐためのとりあえずのお仕事をまずしっかり見つけてください。そのためには、どんな我慢ならまあやり過ごせるかの検討がやっぱり必要となる。

全体的に、大学って要らなくね?っと感じる人におすすめです。
それと、大学受験を控えている高校生にもおすすめ。
大学ってなんで行かなきゃいけないの?
なんで大学受験なんてつらいことしないといけないの?

親や祖父母親戚が言っていることが良く分からないっという疑問があるなら、
ぜひ読むべきです。

もっと生きやすく

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