【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ4:既設ポンプ撤去工事




前回の続きになります。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ3:新規ポンプ製作開始

■本記事の内容

ステップ4:既設ポンプ撤去工事

以下の疑問に答えます。

・契約&着手書類をこなした後、メーカー営業マンは何をしているのか?
・もう契約もして、書類も出したから何もしないんじゃないの?

この記事を読むと・・・

・契約&着手関係書類提出後、ポンプメーカーの営業マンが何をしているか分かる。
・公共工事の初歩が分かる。

結論から言うと、

それは、これからは工事現場に関しては、

現場代理人が担当してくれるようになるからです。

営業マンは、現場代理人のフォローもしくは代理で

工事現場を助けることになります。

1. 撤去工事開始前にやること

撤去工事を始める前にやることは、5つあります。

前回提出した書類の修正や追加提出もありますが、

それに加えて、下記5つを開始前に行わなければなりません。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ3:新規ポンプ製作開始

1. 産業廃棄物の収集運搬と処分の契約をする
2. 労基署に行って、適用事業の申請をする
3. 労基署に行って、36協定の申請をする
4. 工事現場に掲示物を貼る
5. 工事現場に安全に関する標識を設置する

1. 産業廃棄物の収集運搬と処理の契約をする

工事で出るごみを産業廃棄物と言います。

元請け業者は、このごみ全てについて責任を持たなければなりません。

家庭から出るごみとは、けた違いに多いので、

事前に、その道の業者に依頼します。

収集運搬をなりわいとしている会社と

処分をなりわいとしている会社があります。

ただ、現状、収取運搬も処分の両方やっている会社が多いです。

どこの地域でも、産業廃棄物の収集運搬・処分をやっている会社はたくさんあるので、

たいてい工事現場からの距離と応対の良し悪しで決めることが多いです。

契約書のやりとりも、あまり難しくないので、

営業マンが、現場代理人の代わりに契約してしまうことが多いです。

2. 労基署に行って、適用事業の申請をする

どんなに小さな工事でも、

労働基準監督署(通称:労基署)に行って、

「〇〇という工事をします。」と工事を実施する旨を伝えなければなりません。

これが、適用事業の申請と言います。

A4の紙1~2枚記入する程度なので、

まず、労基署に行って相談すれば、職員の方が、たいてい丁寧に、教えてくれます。

よくあるのは発注者の住所を管轄している労基署に行ってしまうことです。

工事現場の住所を管轄している労基署に行かなければなりません。

3. 労基署に行って、36協定の申請をする

上記、2とセットで、36協定の申請もしなければなりません。

36協定とは、俗にいう『時間外労働に関するルール』です。

詳しくは、時間外労働#三六協定(Wikipedia,日本語)を参考にしてください。

注意しなければならないのは、時間外労働をさせないつもりでも、

この申請をしないといけないということです。

現場代理人をする人が、初心者だと、

この申請を忘れてしまうことがあります。

上記2.適用事業申請と合わせて、必ず労基署で申請しましょう。

4. 工事現場に掲示物を貼る

工事現場では、必ず下記5点を外から見えるように設置しなければなりません。

①建設業許可票

②施工体系図

③建退協に加入

④資格一覧表

⑤緊急時連絡体制表(施工計画書に入れたものと同じ表)

①建設業許可票

入札の時に提出した建設業の許可票と同じものを工事現場にも設置しなければなりません。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?

②施工体系図

着手時に施工体制台帳の中にいれた、施工体系図を、工事現場に設置します。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ3:新規ポンプ製作開始

③建退協に加入している証明

建設業界には、建退協(建設業退職金共済事業制度)というものがあります。

建退協の加入は、義務です。

建退協とは、下記のような退職金の制度です。

労働者がいつ、また、どこの現場で働いても、

働いた日数分の掛金が全部通算されて退職金が支払われる

という仕組みとなっていて、労働者が次々と現場を移動し、事業主を変わっても、

その先々の事業主のところで共済証紙を貼ってもらい、

建設業で働いた日数は全部通算できるようになっています。

引用元:建設業退職金共済事業制度

歴史的に建設業界では、『その日のみ働き次の日は別の工事現場で働く』という働き方をする現場作業員が、多かったです。

そうした労働者たちには、退職金が満足に支払われてきませんでした。

そこで、そういった労働者の方々にも、退職後安心して生活してもらうため、退職金制度をつくろうということで、

できた制度が、建設業退職金共済制度(通称:建退協)です。

この建退協に加入していることを証明するために、

建退共加入の証明を、工事現場に設置します。

④資格一覧表

誰が何の資格を持っているか、一覧表にして掲示します。

代表的なものは、「玉掛け」「クレーン」「危険物取扱者」などです。

⑤緊急時連絡体制表(施工計画書に入れたものと同じ表)

施工計画書に入れた⑬緊急時連絡体制表を、

工事現場にも掲示します。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ3:新規ポンプ製作開始

2 撤去工事中(施工中)にやること

工事が始まれば、営業担当は、ほぼ現場代理人に仕事を任せています。

ただ、現場代理人が、初めての方であった場合、

営業担当が、現場代理人の代わりに、書類を作成したり、

発注者や下請け業者と連絡・調整をしなければなりません。

※本当は、現場代理人と技術者(主任技術者or監理技術者)の2人で、

工事現場を取り仕切らなければいけませんが、

人手不足で、まったく経験のない現場代理人と技術者が、

工事現場に駆り出されるのが、実情です。

 2.1 KYミーティングの実施

 2.2 新規入場者教育の実施

 2.3 安全教育訓練の実施

 2.4 撤去工事で使用した車両や重機の証明書(写)を入手する

 2.5 工程の管理

 2.6 発生した産業廃棄物の処理

2.1 KYミーティングの実施

毎朝、作業前に、危(K)険予(Y)知のミーティングを行います。

危険と予知の頭文字をとって、KYミーティングと呼びます。

現場では、よくKYと言います。

当日作業の危険だと思われるポイントを確認し、

注意点をまとめます。

何を話し合ったかは、毎日記録用紙に記入し、

工事終了後の完成検査で、検査官に見せなければいけません。

2.2 新規入場者教育の実施

初めて工事現場で作業する人は、元請け下請け関係なく、全員、

現場代理人および技術者から、安全教育を受けなければなりません。

現場の特徴や注意点の説明を受けます。

そして、安全に留意して作業を行う旨を理解してもらってから、

現場に入ってもらいます。

現場代理人は、新規入場者教育をしているところを、

証拠写真として、撮っておかなければなりません。

工事終了後の完成検査で、検査官に見せる必要があるからです。

2.3 安全教育訓練の実施

工事期間中の毎月、現場の作業員は、全員、

4時間(/月)の安全教育を受けなければなりません。

これも、現場代理人および技術者が主催します。

内容は、過去の事故の事例を取り上げて、

なぜ事故が起きてしまったかということや、

季節ごとの体調管理などです。

発注者も、後日書類で確認したがるのが、

この安全教育訓練の書類です。

というのも、万が一事故が発生したときに、

安全教育訓練を適当にやっていたら、

発注者がとてみ叩かれるからです。

(最悪、懲戒処分・・・)

だから、現場代理人(&技術者)は、

安全教育訓練の書類をしっかり準備して、

作業員全員に、指導をしなければなりません。

※指導風景の写真も証拠写真として、しっかり撮影します。

2.4 撤去工事で使用した車両や重機の点検証明書(写)を入手する

工事で使用した車両や重機(クレーン車や発電機など)の

点検証明書を必ず入手します。

1日しか現場で使わない場合でも、必ず点検証明書(写)を

もらわなければなりません。

完成検査で、検査官から、「車両や重機の点検証明書(写)」を

見せてくださいと必ず言われるので、

しっかり保管しておきましょう。

2.5 工程の管理

天候や、作業のスピードによって、

工程は目まぐるしく変わっていきます。

最近では、人手不足で、

他の工事現場に人を取られてしまい、

作業が遅れることもあります。

現場代理人は、つねに工程(=工事のスケジュール)を管理し、

工程が遅れないようにしなければなりません。

2.6. 発生した産業廃棄物の処理

撤去工事開始前に契約した産業廃棄物処分会社に、

産業廃棄物の処分をお願いします。

現場代理人は、処分会社まで同行し、

適切に処分されていることを確認しなければなりません。

証拠写真も撮影しなければなりません。

後日、処分した産業廃棄物の重さを測った証明書(計量票と言います)が、

産業廃棄物処分会社から、送られてきますので、

完成検査まで、大切に保管しておきます。

3 撤去工事終了後にやること

 3.1 現場の整理・整頓

 3.2 発注者への撤去工事終了の連絡

 3.3 今までの書類の整理

3.1 現場の整理・整頓

撤去工事が無事終われば、後片付けが待っています。

地元の方から、クレームが来ないように、

綺麗に清掃し、部品や工具も整理しておきます。

新規ポンプの据付工事の際に、使用するものもあるので、

雨風や日光に当たらない場所に部品や工具を保管します。

※工事現場の整理・整頓は窃盗防止‼

工事現場には、ジャンク屋に売れば、高額なものが置いてあります。

ポンプの工事現場は、田んぼの真ん中やひと気のない川沿いにあるので、

ドロボーが侵入しても気づかれません。

世の中には、それを利用して、工事現場の部品や工具を盗む人がいます。

ポンプの撤去・据付工事は、下期(9月~翌年3月)に集中するので、

その時期を狙って、工事現場から、窃盗を働く人たちがいます。

撤去工事後の現場の整理・整頓は、

地元の方に見られても大丈夫なように・窃盗防止という2つの理由があります。

3.2 発注者への撤去工事終了の連絡

ポンプの撤去工事が終われば、

発注者(国・都道府県・区市町村)の担当に連絡し、

現場を確認してもらいます。

発注者からOKがもらえれば、

いったん工事現場の作業は休止となります。

3.3 今までの書類の整理

現場代理人は、

この後、

『新規ポンプの工場検査』

→『新規ポンプの据付工事』

→『検査官による完成検査』と忙しくなるので、

今のうちに、今までの書類(下記参照)をまとめておきます。

書類整理が、一番時間がかかり、しんどいです。

2~3週間かかります。

すべての書類について、発注者から、承認をもらわなければなりません。

今後、さらに書類が増えていくので、

この段階で、つぶしておく必要があります。

ステップ3:新規ポンプ製作開始編

1 契約関係書類

  1.1 請負契約書

  1.2 誓約書

  1.3 前払い金選択書

  1.4 建設リサイクル法の届出

2 着手関係書類

  2.1 現場代理人通知書

  2.2 技術者通知書

  2.3 設計照査

  2.4 全体工程表

  2.5 履行(りこう)保証保険の証書

  2.6 履行報告書(毎月末提出)

  2.7 施工計画書

  2.8 施工体制台帳

3 CORINSの登録証明書

4 COBRISの登録書

5 第1回設計打合せの議事録

ステップ4:既設ポンプ撤去工事編

1 撤去工事開始前

  1.1 産業廃棄物の収集運搬と処分の契約書

  1.2 適用事業の申請書(労基署の受理印付き)

  1.3 36協定の申請書(労基署の受理印付き)

  1.4 工事現場に掲示物を撮った写真

2 撤去工事中(施工中)

  2.1 KYミーティングの実施書類

  2.2 安全教育訓練の実施書類

  2.3 新規入場者教育の実施書類

  2.4 撤去工事で使用した車両や重機の証明書(写)

  2.6 発生した産業廃棄物の処分証明書

次は、

2-5ステップ4:既設ポンプ撤去工事になります。

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