【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは? ステップ7:工事完成検査




前回の続きになります。

【新卒向け】ポンプメーカー営業の仕事内容とは?ステップ6:新規ポンプ据付工事

■本記事の内容

2-8. ステップ7:工事完成検査

以下の疑問に答えます。

・工事完成検査ってなに?
・営業マンは完成検査で何をやるの?

この記事を読むと・・・

・ポンプメーカーの工事完成検査の基本が分かる。
・営業マンが工事完成検査のときに何をしているか分かる。

どの工事も、現場の作業が終われば、

発注者(国・都道府県・区市町村)の検査を受けなければなりません。

この検査のことを『工事完成検査』と呼びます。

『工事完成検査』に合格して、はじめて、

発注者からお金(=契約金)をもらうことができます。

結論から言うと、

営業マンは、『工事完成検査』が合格となるように、

現場代理人と技術者を全力でフォローします。

というか、一緒に準備をします。

『工事完成検査』で問題が発生すれば、

発注者から契約金をもらうことができません。

営業マンは、売るのが仕事です。

発注者からお金をもらうまでが、営業マンの仕事です。

だから、全力で、

現場代理人と技術者を助けます。

発注者と信頼関係を築いて、

次年度以降の工事の受注に結び付けるためにも、

営業マンは、死ぬ気で、

現場代理人と技術者をフォローします。

1.完成検査の出席者は?

下記6名が、完成検査に出席します。

①.現場代理人
②.技術者(主任技術者・監理技術者)
③.営業マン

④.担当監督員
⑤.総括監督員
⑥.検査官

営業マンは、出席義務がありませんが、

契約関係書類について一番詳しいので、

出席することが多いです。

また、ポンプの撤去据付工事だと、

現場代理人が素人なことが多々あるので、

営業マンが出席してフォローします。

参考までに、ステップ3:新規ポンプ製作開始 2.着手関係書類の提出で、

説明した各役職の紹介を再掲載しておきます。

■受注者側(請負会社)の役職名(現場代理人・技術者)

①.現場代理人とは?

経営者(社長)の代わりに、工事現場を取り纏める人を言います。

俗に、「現場監督」と呼ばれる。「監督員」ではありせん。

工事期間中は、常に現場にいなければなりません。

資格や経験は不要。

雇用期間が3か月あれば誰でもなれます。

※実は、人手不足で営業マンが現場代理人を任されることが多い。

現場代理人とは?(Wikipedia,日本語)

②.技術者とは?

主任技術者と監理技術者の2種類あります。

工事の規模によって、主任技術者を配置するか、監理技術者を配置するか決まります。

・主任技術者・・・専門的知識や経験から、工事が適切に実施されているか監督する人

3年~10年の工事実績が必要。

主任技術者とは?(Wikipedia,日本語)

・監理技術者・・・下請け業者との契約額が、4,000万円以上の場合、

主任技術者に代わって、監理技術者を配置しなければならない。

※監理技術者資格者証を取得するには、主任技術者よりも、豊富な工事実績が必要。
※現場代理人と技術者は兼務することができる。
※営業マンでも、現場代理人をやることが多い。

※営業マンでも、経験・実績があれば、現場代理人&技術者を兼務することがある。
(例)営業担当 兼 現場代理人 兼 主任技術者
(例)営業担当 兼 現場代理人 兼 監理技術者

監理技術者とは?(Wikipedia,日本語)

■発注者側(国・都道府県・市町村)の役職名(担当監督員・総括監督員・検査官)

①担当監督員とは?

発注者側(国・都道府県・市町村)の職員で、工事を監督する人。

会社でいうと、新人・主任(1~10年目)クラス。

②総括監督員とは?

担当監督員の上司で、担当監督員を指導・補佐する人。

会社でいうと、係長(10~20年目)クラス。

監督員とは?(Wikipedia,日本語)

③検査官とは?

工事作業が終わった後、検査をする人。

定年退職後、再雇用された人も多い。

担当監督員や総括監督員より偉いし、経験も豊富(勤続年数25~40年)。

会社でいうと、部長(30~40年目)クラス。
※めちゃくちゃ発言力がある。

2.完成検査で準備する書類一覧は?

完成検査のために、下記書類を準備します。

たいてい発注者が、完了検査書類一覧表を持っているので、

完了検査書類一覧表を見ながら、2~3週間かけて準備をします。

※完了検査書類一覧表は、HPに公表されていることがほとんどです。

もし見つからなかったら、担当監督員に直接聞いてみると、

一覧表をくれます。

※担当監督員も、完成検査の出来不出来が、自分自身の評価になるので、

完成検査をスムーズに終わらせて、上司(総括監督員やその上の課長や部長)から良い評価をもらいたいのが

本音です。

※現実問題として、据付工事が完了検査の

直前(3~4日前)に終わることも多いので、

現場代理人と技術者と営業マンは、

夜遅くまで準備することが多いです。

1.契約・着手書類⇒①~⑥、⑨⑬⑭
2.設計照査⇒⑦
3.施工計画書⇒⑪
4.施工体制台帳⇒⑫
5.打合せ記録⇒⑮

6.工程管理⇒⑧⑩
7.安全管理⇒⑲、⑳~㉓、㉜~㉟
8.品質管理⇒㉕~㉗、㊳㊴㊵
9.出来形管理⇒㊲
10.産業廃棄物処理⇒⑯㉔㉘㊱
11.工事写真帳とそれを保存したCD⇒㊶㊷

12.官公庁提出書類⇒⑰⑱

ステップ3:新規ポンプ製作開始編
1 契約関係書類
1.1 請負契約書・・・①
1.2 誓約書・・・②
1.3 前払い金選択書・・・③
1.4 建設リサイクル法の届出・・・④
2 着手関係書類
2.1 現場代理人通知書・・・⑤
2.2 技術者通知書・・・⑥
2.3 設計照査・・・⑦
2.4 全体工程表・・・⑧
2.5 履行(りこう)保証保険の証書・・・⑨
2.6 履行報告書(毎月末提出)・・・⑩
2.7 施工計画書・・・⑪
2.8 施工体制台帳・・・⑫
3 CORINSの登録証明書・・・⑬
4 COBRISの登録書・・・⑭
5 第1回設計打合せの議事録・・・⑮

ステップ4:既設ポンプ撤去工事編
1 撤去工事開始前
1.1 産業廃棄物の収集運搬と処分の契約書・・・⑯
1.2 適用事業の申請書(労基署の受理印付き)・・・⑰
1.3 36協定の申請書(労基署の受理印付き)・・・⑱
1.4 工事現場に掲示物を撮った写真・・・⑲
2 撤去工事中(施工中)
2.1 KYミーティングの実施書類・・・⑳
2.2 安全教育訓練の実施書類・・・㉑
2.3 新規入場者教育の実施書類・・・㉒
2.4 撤去工事で使用した車両や重機の証明書(写)・・・㉓
2.6 発生した産業廃棄物の処分証明書・・・㉔

ステップ5:新規ポンプ工場検査編
1 1. 検査日前
1.4 検査要領書・・・㉕
2 1. 検査日当日
2.3 検査時の写真撮影・・・
2.4 検査議事録(発注者の署名付き)・・・㉖
3 3. 検査日以降
3.1 検査報告書(発注者の承認印付き)・・・㉗

ステップ6:新規ポンプ据付工事編
1 据付工事開始前
1.1 産業廃棄物の収集運搬と処分の契約書・・・㉘
1.2 適用事業の申請書(労基署の受理印付き)・・・㉙
1.3 36協定の申請書(労基署の受理印付き)・・・㉚
1.4 工事現場に掲示物を撮った写真・・・㉛
2 据付工事中(施工中)
2.1 KYミーティングの実施書類・・・㉜
2.2 安全教育訓練の実施書類・・・㉝
2.3 新規入場者教育の実施書類・・・㉞
2.4 据付工事で使用した車両や重機の証明書(写)・・・㉟
2.6 発生した産業廃棄物の処分証明書・・・㊱
2.7 出来形確認の記録・・・㊲
2.8 水平度調整の記録・・・㊳
2.9 芯だし調整の記録・・・㊴
2.10 新規ポンプ現地試運転の報告書・・・㊵

【その他書類】

発注者が作成した、電子納品ガイドラインに沿って、
写真帳を作成して、CDに入れて提出しなければなりません。

また、その写真帳を印刷&ファイリングして、
完成検査のときに持参します。

・写真帳を保存したCD・・・㊶
※専用アプリ『現場office』を使って、アプリ上で、写真帳を作ります。
その電子写真帳をCDにコピーして、完成検査前に、発注者に提出します。

・写真帳(紙媒体)・・・㊷
※電子写真帳を2~3部印刷し、紙媒体でも見れるようにします。

3.検査について

検査には『社内検査』と『発注者検査』の2種類あります。

まず、『社内検査』をし、合格をもらったら、『発注者検査』を実施します。

これは、『社内検査』とは、自分の会社の中で、偉い人に検査をしてもらうことです。

だいたい工事課の課長や部長クラスの人が、検査をします。

対して、『発注者検査』とは、その名の通り、発注者側の検査官が検査をすることです。

『社内検査』は何度でも受けることができますが、

『発注者検査』は一回きりで不合格(65点未満)になったら、おしまいです。

契約金ももらえません。次年度以降の仕事も取れなくなってしまいます。

なので、『社内検査』のうちに、修正点をあぶり出しておくことが必要です。

1. 社内検査(=事前検査)

『下検査』『社内検査』とも呼ばれます。

自社内で、検査資格を持つ社員(工事課の課長・部長クラス)が、

書類と工事現場を確認し、検査します。

1.1. 書類検査

上記①~㊶の書類すべてに目を通します。

修正点があれば、遠慮なく指摘を受けます。

1.2. 現場検査

(終了した)工事現場も、検査資格を持つ社員に、

見せて、承認を得なければなりません。

2. 発注者検査(=本番の検査)

社内検査(書類検査・現場検査)で、無事合格をもらえれば、

発注者の検査を受けることができます。

工事の大一番とも呼ぶべきものです。

1.1 社内検査

発注者側の検査官が、上記①~㊶の書類すべてに目を通します。

各組織の中で、それぞれ点数表があって、

その点数表に、検査官が記入していきます。

1.2. 現場検査

検査官が、(工事終了後の)現場を確認します。

実際に、ポンプを運転して、温度や騒音や振動を測ることもあります。

4.検査結果の受理

4.1 発注者から検査結果通知書をもらう

検査が終わると、発注者から、2~3週間後に、

検査結果通知書をもらいます。

点数は100点満点で、80点以上を取れたらすごいです。

次年度以降の入札時、加点があります。(他の工事の点数次第ですが)

75点~80点だと平均、65点~74点だと平均以下という感じです。

可もなく不可もなくっという感じです。

65点を下回ると、おしまいです。

次年度以降の入札に参加できなくなったり、

次年度以降の入札で減点対象になる(=仕事がとれなくなる)ので、

営業マンとしては、なんとしても65点以上の点数を

取らなければなりません。

5.保存資料の作成

5.1 完成図書の作成

最後に、保存用の資料を作成します。

これは、一般的に『完成図書』と呼ばれます。

設計仕様書や、工場検査の報告書や現場の試運転報告書を、

綴じこみます。

発注者側は、役所なので、2~3年ごとに担当者が代わってしまいます。

将来ポンプが故障したり、新しく更新したいときに、

完成図書がないと、誰も分からなくなってしまうので、

完成図書を作って、発注者側で最低1部、受注者側で最低1部、それぞれ保管しておきます。

~~~次は、いよいよ最後のステップ『2-9. ステップ8:入金確認』になります。~~~

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