【書評54】進学塾は日本の教育に不可欠!




進学塾という選択 著:おおたとしまさ おススメ度☆☆☆☆

著者のメッセージは下記の一言に尽きます。

「塾とは、この国に無くてはならないものになった。」

私も著者の言うことに同意します。

というのも、私は地元の公立中学校を卒業しましたが、
その中学校があまり学力が高くなく、

塾に行って、塾で勉強して、他の中学に通う(私立公立中学関係なく)、
同級生と切磋琢磨した経験があるからです。

他の中学の様子を知ることができるのは、当時の私にとって、
とても刺激的でした。

私の中学だと、勉強できることはあまりカッコよくないこととされていましたが、
塾では、勉強できることは将来の選択肢を増やすいいこととされていました。

部活や習い事に夢中になるのと同じように、
塾で勉強に夢中になるのもいい経験です。

それに、私がいた中学校のように
様々な家庭環境を持つ生徒がいる公立の中学校だと、
先生は、基本的に素行に問題を抱えた生徒の指導に注力せざるを得ません。

そこで、
平均以上の学力を持った生徒や、
素行に問題のない生徒を伸ばす教育というのは、
なかなかできません。

※先生にも学校にも、そんな余力はないです。

だから、学力の高くない公立中学校に通う平均以上の学力を持つ生徒は、
塾に行って、更なる学力を身に着けるしかないです。

私立中学校に行ける裕福でない家庭の生徒でも、
月額2~4万で、塾に行くことで、
進学高校に合格するだけの学力が身に付きます。

塾に行くことで、人生を変えることができます。

著者も、日本の教育で、塾の大切さ・役割を語っています。

PP.57
学校で比較的長期的な視野での教育を行い、塾では比較的短期的な視点での教育を行う。

学校では主に人格形成に重きを置いた人生教育を行い、塾では受験勉強に重きを置いた教科教育を行う。

子どもや保護者は、「将来なりたい自分」を求めて学校を選び、「自分にあった受験勉強スタイル」を求めて塾を選ぶことができる。

 この見事な分業が、日本の教育の優れた点ではないかと私は考えている。

塾はなにかと、「塾のせいで過度の受験戦争が起こっている」と批判を受けることが多いです。
著者は、この塾に対するマイナスなイメージについても言及しています。

詳細は、本書に託しますが、

下記の欧米と日本の対比が真理を言っていておもしろかったです。

PP.43
欧米では、いまだに伝統的階層文化が根強く、社会の平等化に対して教育がほぼ無力であると、広く認識されている。

出自によってあらかじめ学歴が決まってしまう部分が多く、社会的階層が固定されているのだ。

だから過度な競争は起こらない。

しかし日本では、「平等」を重んじる学校制度こそが、受験競争意識を支える土台となっている。
皮肉だ。

欧米とひとくくりにしてはいけません。
しかし、フランスの教育と日本の教育を比較すると、上記はまさしく当てはまります。

フランスのこどもって勉強で特別頑張らないんですよね。
日本のこどもは、ワンちゃん有名高校・有名大学に行けるかも!って頑張りますよね。

フランスと日本の社会制度が、受験戦争の有無に影響しているのでしょう。

日本の教育、とくに塾という文化について知りたければ
おススメの一冊です。

以上です。

もっと生きやすく。

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