【書評67】『天地明察』で感じた間違いの重要性(ネタバレ有)




目次

おススメ度☆☆☆☆☆

1:本の内容

天地明察は、江戸時代に、渋川春海という碁打ちが暦を変えようと奮闘する話です。

wikipediaによる説明はこちらから

2:天地明察で学んだこと

天地明察を読んで学んだことを2つ書きます。

①:間違いは正解への道しるべ
②:ハイリスクハイリターン

①:間違いは正解への最高の道しるべ

渋川春海は、作中で数学好きな青年として描かれています。

そんな渋川春海は、下記の発言をしています。

天地明察 上巻 PP.58

誤謬もまた答えの一部である。

誤謬が増えていけばいくほど、辿り着くべき正答の輪郭が浮かび上がってくる。

(中略)

未知こそ自由だった。

誤りすら可能性を作り出し、同じ誤りの中で堂々巡りをせぬ限り、

一つの思考が、必ず、次の思考の道しるべとなる。

間違いは悪いことではなく、間違いをする中で、人は正当に近づくのだと

言っています。

渋川春海のこの考え方は、作中をとおして貫かれています。

②:ハイリスクハイリターン

渋川春海は、暦を変えるべく、

多くの人から期待され、彼らからの援助と支えを受けます。

ただ、彼は一度大きなミスを犯してしまいます。

授時暦という暦を使用し、暦を変えようとしますが、

もともとの計算が、中国からであったため、日本でやるには計算が合わないこと

地球は楕円形で太陽系を廻っていること

に気づかず、失敗してしまいます。

当時の天皇・幕府関係者・公衆の面前で、失敗してしまうので、

非難ごうごうだったそうです。

それでも、彼は、あきらめずに、その後も研究を重ね、新しく大和歴(今では享受歴と呼ばれる)を開発し、

世間を見返します。

世の中で成功する人というのは、

成功した時だけ、とりあげられることがほとんどです。

でも、成功するには、それだけ大きなリスクを背負って戦わなければなりません。

一般的に、世の中では、そのリスクについてはあまり語られることはありません。

大きな名声を得るためには、大きなリスクを背負わなければならないことを

この本で知りました。

天地明察 下巻 PP85

今日が何月何日であるか。その決定権を持つとは、こういうことだ。

宗教、政治、文化、経済ー全てにおいて君臨するということなのである。

導入部分は、普段見慣れない漢字が多く、読みにくいと感じましたが、

次第に、読みやすい文章になっていきます。

Kindle用の特別合本版や、マンガも出ていますので、よろしければどうぞ。

以上です。

もっと生きやすく。

画像引用元:Photo by Louis Maniquet on Unsplash

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