【書評68】深夜特急は名言だらけ。読んで損なし!




目次

おススメ度☆☆☆☆☆

1:本の内容

バックパッカーのバイブルと呼ばれる「深夜特急」を読みました。

この本は著者の沢木耕太郎さんが26歳の時に、

中国の香港からイギリスのロンドンまで旅したことが元になってます。

2:深夜特急って題名なのに、とにかく列車を使わない

本の題名が『深夜特急』っとなっているから、

ふつうに列車に乗って、ロンドンまで行くかと思いますよね。

でも、沢木さんは列車を使うのをとにかく避けるんですよ。

ヨーロッパでなんか、旅行案内所(作中では、ツーリストインフォメーションセンター)で、

案内員が列車を勧めるなか、かたくなに他の手段で進もうとします。

※旅行案内所の案内員がマニュアル対応しかしないことも原因ですが…。

その押し問答も見どころの一つです。

わたしなんか、読んでる途中で、『深夜特急』って本の題名自体を忘れてしまいました。

3:ヒッピー達を避けようとする著者が面白い

もうとにかくヒッピーを避けるんですよね。

1970年代の流行りだったのでしょう。

沢木さんは、そんな流行りに乗ることさえも、嫌がります。

ヒッピー(英: Hippie, Hippy)は、1960年代後半にアメリカ合衆国に登場した、

既成社会の伝統、制度など、それ以前の保守的な男性優位の価値観を否定する

カウンターカルチャー (en:Counterculture) の一翼を担った人々、

およびそのムーブメント。ヒッピーは1950年代のビートニクスの思想を継承した。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒッピー

深夜特急3  P.135 ネパールにて

ヒッピーたちが放っている饐(す)えた臭いとは、長く旅をしていることからくる無責任さから生じます。

(中略)

その無責任さの裏側には深い虚無の穴が空いているのです。

深い虚無、それは場合によっては自分自身の命をすら無関心にさせてしまうほどの虚無です。

深夜特急4  P.96 イランにて

これまで、私が旅の途中で出会ってきたフランスのヒッピーたちは、

どういうわけか多くがその瞳の奥に深い退廃を宿していた。

フランス人の、その果てのない退廃には、他のどこの国の若者も付き合いきれないようだった。

4:やっぱりラテン系の国は、日本人にとって鬼門だねぇ

イラン→イラク→トルコ→ギリシャと西に進み、

ヨーロッパに入るにつれ、沢木さんの気持ちにも安心感が出てきます。

しかし、やはりそこはラテン系国家。

イタリアやフランスはそう簡単にはいきません。

実際、沢木耕太郎さんは、

イタリアのスーパーマーケット・銀行・郵便局で苦労されています。

深夜特急6 P.60 イタリアにて

まったく、イタリアでは釣り(※)をもらうのもひと苦労なのだ。
※おつりのこと

しかし、そうとわかってはいても、

せめて銀行や郵便局くらいはきちんとしてもらいたいのものだ、

と文句のひとつも言いたくなる。

5:外国に少し滞在したからといって、その国を一面的に決めつけちゃいけない

沢木耕太郎さんはスペイン滞在中、

タイで出会った日本人夫妻との会話を思いだします。

その日本人夫妻のご主人の方が、

深夜特急6 PP.110

ご主人「いや、ああいったことくらいでひとつの国をわかったように思うのは危険だよ」

と沢木耕太郎さんに言います。

続けて、ご主人は、こんなことを言います。

深夜特急6 PP.110

ご主人「どんなにその国に永くいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない」

沢木耕太郎さんは、ご主人の言葉を聞いて、

下記のとおり、思います。

深夜特急6 PP.110

日本にも、外国にしばらく滞在しただけでその国のすべてがわかったようなことを喋ったり書いたりする人がいる。

それがどれほどのものかは、日本に短期間いた外国人が、

自国に帰って喋ったり書いたりした日本論がどこか的外れなのを見ればわかる。

日本人の異国論だけがその弊を免れているなどという保証はないのだ。

海外在住の経験のあるすべての日本人が注意しないといけないですね。

ご主人の言葉を聞いていると耳が痛くなります。

わたしは、日本在住経験のあるフランス人のとんちんかんな日本論に

イライラすることが多いのですが、

わたしも、かれらと似たようなことをしてないか自問自答してしまいました。

外国を一面的に決めつける危険性について指摘されている

ご主人は賢い方だなと思いました。

あんまりネタばれすると、つまらないので、

ここらへんで。

この深夜特急は、Kindleで合本版が出ています。

よろしければどうぞ。

以上です。

もっと生きやすく。

画像引用元:Photo by Indra Dewa on Unsplash

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